すっかりご無沙汰しております。書いては消し、書いては消しでここまで来てしまいました。書きたいことはたまに頭に浮かぶのです。でも書き始めると自分の文章が嫌になる。文章だけじゃなく中身のほうも、つまらないことのような気がして。
ということで、Facebookに手を染めてみたり、Twitterで少しばかりつぶやいてみたりもしたのですが、結局「お友達」とか「フォロー」とかいうのがネックになって、前に進めません。結局こちらに戻ってきましたが、本当に「戻って」になるのやら、はて。
つながりたいのかつながりたくないのか、自分でもよくわかりません。誰かに声をかけてほしいのか、放っておいてほしいのか、自分でもよくわからない。
でも、いろんなことは自分で選んで自分で決めてって暮らしが当たり前のようにして育った身には、もっと大きな力が「ああせい」「こうせい」といってくる社会は、まっぴらごめんということだけははっきりわかっているのです。
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近頃のきな臭い流れが、とっても気にかかる。そう、秘密保護法案のゆくえ。こんな重大なことを決めるのに、議論が尽くされた風はまったくないまま来週には衆院通過の見込みって、なんだか信じられない。自民党員は全員がこんな法案に、「本当に」賛成なんだろうか。
なにしろTPPと同じく、「教えない」のだから始末が悪い。何が問題で何をしようとしているのか、大事なところは教えないのだ。秘密ばかりでこの国を動かしていって、いったい何を守るつもりなんだろうか。国だけ守って国民はどうなるんだ?
かつて戦争に向かう流れを誰も止められなくなったように、法律に縛られる時がきっと来てしまうと思うのだけど、決めるほうは「自分はこちらがわ(安全な方)だから問題ない」と、勝手に思い込んでいるに違いない。
この国で「特攻隊員」と呼ばれた人たちは、いったいどんな武器で戦うことになるのか知らされることなく志願に追い込まれたのだそうな。すべてが秘密で運ばれて、挙句、国のために自分が死ぬしかない武器を使えと命令されて、それでもいやと言えなかった、そういう時代がかつてこの国にはあったのだ。
人の命を命と思わぬ人々が、この国を動かしていたのだ。心の底ではいろいろな思いがあったかもしれないけれど、それを表すことは許されない時代が、確かにあったのだ。
それでも後の時代で語られたから、秘密があらわになってきた。でも、秘密が秘密のまま葬り去られてしまっては、未来において検証することすらできないではないか。そんな法律を作って、いったい何を守ろうというのか。考えれば考えるほどわからない。アベさんは、机の上で戦争ゲームを考えている?
自民党員一人一人に、ぜひ聞いてみたい。
あなたは「本当に」秘密保護法案に賛成なのですか?