このところの寒さは一段と厳しい。
こだまの朝ウンで霜柱をザクザク踏んで庭に出ると、近頃は「出ました」のその瞬間にぽわわ~んとこだまの後ろから湯気が立ち上るようになった。あれは何度見ても楽しい。朝が弱い夫に、一度偉そうに話してあげなきゃ、と思う。でもねえ、近頃は夕方も結構な寒さだから、「俺だって知ってるさ」なんて軽く返される可能性もあるかな。それにしたって朝と夕方じゃ、湯気のスケールが違うはず・・・って、何を威張ってるんだか。
わが仕事部屋は南向きの窓の前に目隠しのゲッケイジュが生えているので、木漏れ日がうっすら差す程度、カーテンを開けると窓からの冷気がゾクゾクと足元からやってくる「いい」環境だ。
おかげで暖房はとても大事(環境派だなんてとても人様には言えない立場)。寒さの入り口はデロンギで、もっと寒くなるとエアコンに切り替えて、で、もっと寒くなった近頃はストーブもそれにちょっとプラスしている。夫は「湯気を立てる」のが大好きで、私がストーブを持ち出すと、たいてい頼みもしないのにやかんを載せてくれるおせっかいさん。エアコンが暖まるまでのほんの少しつけるだけと言っているのに、いやいやそれでも、とかなんとか言ってはサササっとやかんを載せてしまう。
まあね。こういうところは面倒くさいやっちゃなあとも思うんだけど、毎朝の布団干しだとかおそうじとか、彼がいるからずぼらな私も家庭生活が普通に送れているってところもあるもので。ここは、ありがとうと思っておくのが無難かな、なんてね。その繰り返しでウン十年なり。
夫婦というのは面白い。どこの家庭にもある些細なひとこまなんだろうけど、外部の人にはこういう互いの微妙なバランスはわからないよね。
でも今日は、やかんを載せられる前に自分でお鍋を載せた。ただ今小豆が中でしゅんしゅん踊っているところ。そ、小さな鏡餅が2組あるので、今日のおやつはぜんざいでいくつもり(残りはアラレね)。朝のパンを食べているあいだに小豆をお湯で戻して、あとはストーブに載せておいたらもうやわらか~くなったみたい。とってもいいにおいになってきた。おやつじゃなくて昼食後のデザートにもできそうだ。う、ふ、ふ。
娘の愛犬を預かったり、予定外の仕事が飛び込んだり(前の記事では「ゆっくり正月」になるはずだったのになあ・・・)、お嬢さん2人が波状攻撃(?)で戻ってきたり、誰かさんが届ける愛情おせちをなぜか私が作る羽目になったりと、この正月休みはほんっとにバタバタしてたので(なにしろ上り調子できた私の体重が、このお正月は下がったんだもの!)、みなさんが退散した(してくれた?)今が、ようやくほんとのお休み気分。いまでしょ! なのだ。
こだまものんびり日向ぼっこして、「これだ、これがほしかったんだ」って言ってるとかいないとか。
思い通りにならないことは山ほどあるけど、自分で変えられることは変える努力をするのがいいね。無理はせずになるべく楽しんで。うまくいくかわからないけど、できるだけ気持ちよく暮らしていきたいと思う。
年をとるのがなんだ~!
『生活と自治』の伊藤比呂美と枝元なほみの対談に刺激を受けたのかな。