ヘイトスピーチ取り締まりのはずがいつの間にか政府への抗議締め出しにすり替えられたり、武器購入が着々と進められていたり。新聞を開くたび目に入るのは不愉快なニュースばかりで、夫婦交代で深いため息をつき合っている。なんて嫌な時代になってしまったんだろう。同じ時代の空気を吸ってきたはずなのに、この国のトップはどこで何を見ていたのかねえ。考え方がまるきり違う。この流れを支持する国民がいるということが、私にはどうしたって理解できない。
おまけに身辺の若者たちは、過重労働を重ねつつ必死で仕事をこなしていたり、思うように居場所がみつけられなかったり。人生の中のいい時代のはずなのに、みんな疲れているみたい。他方、一部でとても恵まれた状況の若者もどうやらいるようで、「格差」という言葉が嫌でも頭から離れていかない。同じ人間なのに、何をもって人が分けられているのか。なぜ社会はこんなにも不平等にできているのかと、一瞬社会運動に身をささげたい気分になるけど、こちらとて状況が許さず相変わらず文字の細部を追いかけている日々で、いまひとつ言動に骨がない。いやはや鬱憤ばかりがたまること。
それでもようやく仕事は山を一つ越え、少し荷物が軽くなってきたのはありがたい。ほっと小さく息を吐いて、なんだかんだあってもちゃんと間に合わせるから偉いね、と自分で自分をほめたりして。まさにささやかすぎる喜びだなあ。
…で、もう一つ、以下はちょっとマニアックな感もあるけど、私にしては珍しく「うまくいっている」話。
全自動洗濯機が脱水のたびにガタガタ激しく音を立てるようになり、年数が経っていたこともあり買い換えることにした。わが家は粉石けんを使うので、何しろカビ対策がポイント。一時はビラビラワカメさんを退治したかと思ったこともあったけれど、結局はまた次々発生して(以前のあたかもすっきり解決したかのような記事をたまに見に来られる方がいるらしい.ごめんなさい)、機種選択に当たってはカビを出さないことを主眼にした。結論をいえば、ネットでの事前研究と量販店で現物を見ての直感から、シャープの「穴なし」(ステンレス槽の胴体部分に穴がない。排水は上下から)タイプを購入した。
ドラム式は高すぎるしスペースにも合わないので論外だったけれど、最近はタテ型もけっこうなお値段が主流でびっくりしてしまった。サイクロン掃除機で失敗して以来(保証が切れたその1カ月後に故障。修理代がバカ高くて修理を断念)、家電に高機能はいらないという確信に近いものがあったので、風呂水ポンプまでついていた特売のこの穴なし君は、とてもお得感にあふれていた。
穴なし君が家にきてから3カ月弱。ジメジメの季節が続いたけれど今のところカビの姿は見えない。12リットルの最低水位で純石けんを「洗い」のみで溶いて炭酸塩を助剤に加え、衣類をボンボンと入れてから洗濯・1回めのすすぎは風呂水にして、「2回すすぎコース」をスタートさせる。
風呂水を洗濯に使うのは雑菌があるからダメとおっしゃる向きもあるようだけど、わが家の風呂桶はちょっと大きめなので、残った風呂水はどうしたって活用したい。すすぎにまだ温かい残り湯が使えるのはいいことだし、雑菌はこの際気にしないことにして(とは言いつつ、部屋干しのときは避けた方がいいかも)、洗い・すすぎ1回目に風呂水を設定する。仕上げすすぎはもちろん水道水。これが自動でセットできるのは、とても便利だと思う。
本当は、1回目の風呂水すすぎの段階でクエン酸を投入して石けん分を中和(リンス)できるとベストなんだけど、ついついタイミングを逃してしまって、気づくと洗濯が終了しているなんてことが多い。この場合、少量洗濯だと最後にドラムの上部に石けん分がうっすらついていたりするので、これを残してしまうと上部見返しのあたりにカビ発生ともなりかねない。ここを、ささっとひと拭きするってのはけっこう重要なポイントかもしれない。
クエン酸投入を逃したときは、底の方の残り湯までフルに使って「洗濯機を洗う」…といっても、クエン酸を投入して洗いと脱水を最短時間でもう1回するだけのこと。こうすれば洗濯槽やパルセータ・ホースまで、残っている石けん分が中和されカビ発生が防げるというわけだ。
いまのところは一切黒いものには出合っていないから、我ながら順調な滑り出しと喜んでいるのだけれど、いったいいつまで維持できるのかな。
ただいま実験中。