帰ってくるそうそう、本日は葬式。
人には言えないが、ずっと「着られなくなっている礼服」への対処を放置していた。つまり、過去には着られたものがこのところの肥満加速のため着用不可能になっていたのだ。しかし、きょうの12時には礼服を着てメモリアルホールに行かねばならない。
10時の開店を待って市内IY堂にあわてて飛び込み、礼服を吟味していると、そこへ優しい店員さん登場。
いつもはこういう店員さんは大嫌いなのだが、きょうは心からありがたいと思った。
次から次と体型にフィットしそうなものを持ってきてくれ、おまけに「本日から20%引きですよ。これも故人のお導きでしょう」などとおっしゃる。
高級な部門も紹介いただいたが、すぐにまた体型が変化することも考え普及タイプを選択。
店員さんは「そうですね。では、成長が止まったら今度はこちらをお選びくださいませね」なんて。たまっていたカードのポイントも使って、予算以下の礼服ゲット。そ知らぬ顔で葬儀に参列できた。
お導きくださった故人には申し訳ないが、こういうそらぞらしい儀式は大嫌い。
きらびやかな祭壇、ほとんど義理でやってくる人々。生花や花輪などあちこちに掲げられた名札はまるで値札のよう。
自分でするなら無宗教がいい。ごく内輪の人だけで、そっと静かに行いたい。…と、これは自分が送る立場の場合。
あっという間に夕方。
引越しの後、ダッシュで片付ける予定だった仕事は山になったまま先へ持ち越し。
どうやってこなそうか、考えるだけで気持ちが落ち込む。
ええい、なるようになれだぁ!