ちゃんと事前に「おっしゃりたいことはこんな感じでいいですか」なんて確認の電話が入って、そのときは、おお、ちゃんと書いてくれるのかと期待感もあったのに、いざ記事を見てみればやっぱり「何よ、これ」の結末だった。
<年金に関して>
○続々とボロが出てきて信頼感はまったくない。この際不都合なこともすべて明らかにして、民主党案の中によいものがあれば取り入れ超党派で根本からやり直すべき。
○年金の基礎部分については、憲法25条の「生存権」に基づく国民の権利ととらえ、「すべての人が最低限の生活ができるだけは確実にもらえる」こととする。この部分の財源は税金を充てる(いったんは支出が増えるかにみえるが、社会不安が減って安定した社会ができるので、最終的にはお得になる)。
○国民年金は社会の負の部分を背負わされており、不公平感を強く感じる。年金は一元化し、一人一年金ですべて平等にすべき。
のうちの、一番言いたかった生存権の部分はまったく無視。最初の無難なところ+「基礎部分に税金を」というところだけが載り、なんだか腑抜けた結果に。これじゃ、消費税値上げの応援団みたいじゃないか。
雨宮処凛(あまみや かりん)の『生きさせろ』によれば、生活保護はと違うニュアンスの、生きるための最低権利としての「べーシックインカム」という考え方がヨーロッパでは出てきているらしい。私は老いてからの(または病んでからの)年金を発想していたが、こちらは「生きているかぎり無条件に(kodama注:こどもも外国人もみんなふくめているとこが太っ腹)一定の賃金を払えということ」だという。
これを知って同じようなことを考える人がいるんだ、と意を強くしていたところだったので、なんだか民主党に肩入れしているおばさんの主張みたいになった結末にはちょっとがっくり。でもよく考えれば、地方紙のお祭りムードの中じゃ、過激な意見は載せてくれるはずないよなあ。バカでした。