雪の朝に次女が出現。友人(新婦はなんと妊娠7ヶ月!)の結婚式に出るという。次女からは、ついこの間、ちょっとした行き違いで「ウザイ」「ウルサイ」なんていうメールをもらったばかりで母はすっかりめげていたのに、あちらはそんなことあったっけ?なんて調子。
すっかり縁切りかと思っていたところを救われて、悩んだことなどすっかり忘れイソイソイソイソ、さて何を食べさせようかなんてすぐ考える母。なんたってもう親バカ一直線なのだ。
あわててつくった豚汁を、「要らない」と言いつつも結局すすって(朝食抜きで出て来たに違いない)、次女は出陣していった。エクステンションをつけた髪をお化けポニーテールにして噴水のように盛り上げ、デコレーションしたツメ、薄物のドレス。 なんだかオツトメに出かけるお姉さんみたいだったんだけど、そこはもう知らんぷり。どんな風に式に参加したんだろうか。想像するだけで見てないから、寿命がさほど縮まずに済んでいるのかも。
夕食時に戻ってきて、好物のエビフライを並べておいたら、「おなか一杯」といいつつ3本ばかりたいらげて、豚汁の残りも飲んで、じゃあねえーと陽気に帰っていった。
翌日は何たる偶然なのか、打ち合わせしたわけでもないのに入れ替わりにその姉が出現。こちらは学生さんの身だが、前日の論文発表のときに貧血を起こしたとかで、数日滞在するらしい。締め切り仕事をかかえつつも、こういうのが現れると親としてはやっぱり放っておけない。部屋掃除や布団干し・シーツの用意は言わなくても夫がしてくれるので、こちらは、さて今夜は何をつくろうかなどと考えつつ仕事。いつもだとついつい仕事の合間に居間に出てきておしゃべりしたりしてしまうのだけど、さすがに今回は仕事が忙しく仕事部屋にこもっていた。
するとしばらくしていいニオイがしてきて、2日間昼食を作ってもらえたのにはちょっと感激した。まあ連日パスタではあったんだけど。ちゃんと味付けを変えて、1日目がエノキとスモークサーモンにトマト、2日目がマイタケと水菜と甘えびホタテツブ貝(前日の手巻き寿司の残り)にもみのりを散らした和風味。夫は何でも家事をするけど、料理だけはしないので、知らん顔をしていたら料理が出てくるというこの体験は久しくしていなかったなあ。いやこれは嬉しかった。子どももいつか大人になるんだなあ・・・。
お返しの夕食は、1日目がこのところのマイブームの餃子(冷凍じゃなくもちろん皮からのヤツなので、例の騒ぎの心配はない)、2日目は簡単にできて豪華に見える手巻き寿司。
3日目は仕事が一段落したこともあり、バレンタイン用のフルーツケーキつくりをするというのをサポート。本人大事そうにケーキを持って、家をあとにした。少し元気になったかね。
ということで、これにて親の仕事も一段落。いつもは嗅いだことのない、香水や化粧品のニオイで数日間鼻をフルフルいわせていた(アレルギーっぽくなるのだ)こだまも、やれやれ、やっと私の天下になったといったところ。ま、たまにはにぎやかもいいよね、こだまちゃん。