帯状疱疹さまとは、まだまだ縁が切れませぬ。初めて目と目を合わせたのが確か3月の末、おつきあいは3週間になんなんとしておりまするが、縁は一向に切れる気配なく…。
ということで、脇の痛みはまだ引かない。仕事は締め切りを延ばしてもらったり、一部は少し休ませてもらったりしてだいぶペースを落としたし、日中もよく横になって休むようにしている。歩くと服でこすれてめっぽう痛いことがあるので(もしくはちょいとサボリ癖もついて)、散歩もだいぶ休んでいるのに、なかなかよくならない。
医者は「何しろ痛みのある病気なんだからしかたがない」というし、まあ時の経つのを待つしかないんだろう。
が、その「待つ」ことがムズカシイ。「時として慢性の神経痛に移行することもある」「高齢になるほどその率は高い」などということを知ってしまったもんで、「これほど治らないのはやはり…」などと考えて気持ちが落ち込み、そのせいで気分優れず体調が悪化するという悪循環にどうも陥っている気がする。
鎮痛剤であるロキソニンは副作用が心配といったらすぐに胃薬も出してもらえた。なら安心して飲めばよいのだろうけど、胃薬なんぞ飲んだことがないもので信用できず、常用することの副作用がやっぱり気になってしかたがない。するとなにやら胃が重いような気がしてくるから不思議。再び医者に相談すると、「たぶんロキソニンはもう効かないだろうから(えっそうなの?)、じゃ、止めて胃薬こっちにしましょう」と新たな胃薬を出された。
(この辺で「医薬連携」なんていう文字が頭にピカッと光った。クリニックのまん前の調剤薬局はクリニックの親族?なんてことも考える患者だもんで、よくなるものもよくならないのかも)。
でもいざ止めてみたら、ロキソニンにいかに助けられていたかを実感することと相成った。たった2回服用しなかっただけで、頭痛+脇の耐え難い痛みが押し寄せてきたのだ。おまけに水ぶくれの前触れのようなもののも数ヵ所に出現して。あら、まあなのである。
医者の言うこと違うじゃん! ああ、もうどうなってもいい、この痛みさえなくなるなら…ということで、封印したはずのロキソニンが再び登場。いまやこれがなくては暮らせなくなってしまった。
治るまでに1年かかった人もいると教えてくれる知人もいて、これはゆっくり治しなさいよという親心なんだろうけど、おいおいこの痛みが、1年も続くのかねと何があっても気持ちが落ち込むのであった。難病の皮膚病を患っている友のほうが「ムーンフェイスはシワがなくなるというメリットがある、わはは」などと明るくて、またもや自分の小粒さを知る今日この頃なのであった。
しかし、なってみて初めて知ったけど、帯状疱疹にかかったことのある人の多いこと! 皆がそれぞれ違う体験談を聞かせてくれる。帯状疱疹って花粉症に次ぐ国民病かも。