きのうは、「
川場アートandクラフト」参加中の夫のテントに、助っ人として陣取った。朝は雨もポツポツ落ちていたけどじきに上がって、オウオウ、やっぱり私の力じゃないのとうふふ。
夫(RIKI舎)から聞いていた、隣のテントの美奈子さん(工房 吾も紅)が、想像以上に不思議な魅力のある人だった。何しろ彼女の周りに人が次々やってくる。あけっぴろげで優しくて、けっこう苦労して陶芸家になったんだけど、その苦労さえも栄養にしているんじゃないかと思える。
彼女のテントにやってきた人がまず驚くのは、彼女が聾者であるのに、まるで難なくコミュニケーションができてしまうこと。そりゃ下を向いているときに話しかけても気づかない。だけどちゃんと対面で話せば、お客さんと普通に、いやそれ以上にあったかいコミュニケーションができるのだから、すっごくふしぎ。人はことばだけじゃなく、ことばの裏側にある空気で反応しあうんだなあと、今回は強く思わされた。
彼女は人の援助を受けるのがものすごく上手。車はもっていないのに3日間送迎してくれる人がいるし、テーブルもイスも、みんな人からもらったものだそう。窯を買ったらお金がなくなったんだそうで、一軒家に住みながらまだお風呂がない、ファックスがないと笑って話す。ほんとに不思議なんだけど、作家さんたちみんな彼女の周りにやってきて、そっと、さりげなく手助けしている。
でも、彼女ももらってばかりではない。夫のテントに来て、「お花とか、やきものに関係ないものも飾らなくちゃ」「このポットとあのポットは一緒に飾るほうがいい」とか、一生懸命アドバイスしてくれる。売れねえなあ…と暗くなっていると、「もっと笑顔でなくちゃダメ」なんてことも言ってくれたようで、雨で客足も少なかった1日目はずいぶん癒されたよう。
そう、彼女と接すると、なんだかあったかいものが自然に自分の中にわいてくるのだ。近所のお年よりも彼女の家にやってきては遊んでいくそうで、彼女の今後の成長ぶりものすごく楽しみ!!
そうそう、炭のアクセサリーを売っていた、いまや片品の有名人、ミチコさんにも会ってきた。夫も交えて、おしゃべりが弾んで弾んで…なのだけど、彼女については、時間の都合で今回省略。詳細は
HPでどうぞ。
そのほかにも、家具や木工のお兄さんたち、織の女性たち、石彫のTくん、やきもののTくん、おなじみガラスのKさん。みんなみんな感じのいい人ばかりだった。
作家のみなさんいい人ばかりなのに、手をかけ時間をかけた作品をあんな安い値段で売らなきゃいけないこの時代、かなしいなあ。
残るはきょう1日だけ。時間のある方、どうぞ
川場村までお出かけを。特に美奈子さんやミチコさん(と、夫もね)、会ってくる価値あり!!です。
ということで、私は本日仕事です。ああ、きょうも行きたかったなあ。