カタツムリ社の
加藤哲夫さんがとうとう逝ってしまった。
名前を知ったころは1人の市民活動家だったのに、その合理性と実行力でどんどんまわりを変え、自分も成長させていった人という印象がある。しばらくは縁遠くなっていたのだけれど、がんの再発を知って以来、こういう人はいったいどんな去り方をするのだろうと、ブログから目が離せなかった。
タンパク質の消化がダメになり、口から食べられるのはもう分子の小さい糖分(飴)だけとなっても、ギリギリまで知的な活動を続けられるなんて、何という精神力。昔から、この人の真似はできないと思っていたけれど。
あとに続く人のために基金をつくり、告別式も手配したって。カッコつけすぎじゃないの、加藤さん。
カタツムリ社の『覚醒のネットワーク』(上田紀行)から、「癒し」が一躍ブームになったのだった。加藤さんはその火付け役。もう少し頑張って、東北回復に役立ちたかっただろうに。命って、ほんとに終わりがあるんだなあ。
mortalという単語を習ったとき、「死すべき運命の」って訳はなんか衝撃だったなあ。