明けましておめでとうございます。
相変わらず、ごくたまに気まぐれ程度に更新されるブログとなりそうですが、本年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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わずかにあった年明け納品は暮れのうちに片付けたので、今年の正月は珍しく仕事を離れて過ごすことができた。とはいっても野暮用が多いのが正月休み。特に記憶に残るようなこともせず、作って食べて、おしゃべりして片付けたらいつの間にか時間が過ぎてしまった。去年は娘の彼氏だったS君が、今年は義理の息子としてやってきたのがちょっとした変化か。といっても、娘も含めあちらもこちらも態度に変化がまったくないので実感はいまひとつ。ま、こちらは自然にぼちぼちで。
正月が休めたのはありがたいが、つまりは仕事が減少気味ということでもある。シャカリキに仕事をするのはもうたくさんではあるけれど、めでたいはずの正月早々、先行きに対して不安を抱かされるのはそれ以上にもうたくさん。ここ数年は入りと出がいいバランスでやってきたのに、ここにきて陰りがみえる。おいおい「生涯現役」の看板を掲げているのに、大丈夫なの?
そんななかフリー校正者の先輩からの賀状には、おなじみの字で今も仕事を続けていることが記してあって、少しほっとする。病気にさえならなければ、あそこまでは登れるわけね。ゆっくりいけばまだまだ大丈夫なんだと毎年励まされている。一方で、年下のフリーランスさんからは「まだまだ引っ張ってもらっている」との言葉をもらい、励まされ励ましているこの駅伝みたいなつながりにちょっと苦笑する。
どのテレビ番組だったか、「何ごともうまくいく人というのは不安を抱くことが少ない人」という意味の調査結果が紹介されていたのをちらりと見た。真偽のほどはわからないけれど、どうなるかわからない未来に対して不安ばかり抱いて事前に嘆きすぎるよりは、少しおバカさんと思えるくらいに無防備になるのも私のような人間には必要なことかもしれない。
いままで何度も不安を抱かされる場面に遭遇し、十全とはいえないけれどそれなりに切り抜けてこられたのだから、この先だってそうそう悪いことばかりが続くわけじゃなかろう。つまらぬ穴に入りかけたら考えるのはやめにして、あちこちの筋肉をほぐしてリラックスして、幸運の女神様を呼び寄せる祈りでも始める方がいいかもしれない。
自己暗示を試してみる仕事始めなり。